3月初旬に、複数あるサンノゼのコミュニティガーデンの一つのうちの200sq(=18.6平米)の土地の契約をして、耕して、フェンスのインストールを終わらせ、やっと昨日、野菜の苗と種40種弱を植えてきました!
これから毎日水やりと草取りで通う必要がありますが、とれたて夏野菜を料理できるのが楽しみで仕方ありません!わが子のように大事にしたいと思います。

もしかしたら、他に興味のある方がいるかもしれないので、記事として流れをまとめたいと思います。
まず第一回目は、契約の流れから土地の準備までの話をして、次の回で畑の準備、種や苗を選んだ場所について記載したいと思います。
市に連絡して、下見にこぎつけるまで
私の住んでいる、カリフォルニア州サンノゼ市には、17か所のコミュニティガーデンが点在しています。サンノゼは、今こそシリコンバレーのど真ん中でハイテク企業目白押しですが、昔は果樹園で、土が非常によくて農地向きなのです。
話が少しそれますが、私の背景を少し話させてください。
もともと18歳まで生まれ育った実家の裏庭は家庭菜園があり、母親が愛情込めて育てたとれたて野菜を食べて育ちました。
また、以前家を持っていた時、裏庭に家庭菜園があり、7年間野菜やハーブを育てて、毎日の料理のインスピレーションにしていました。
家を売ってアパートに引っ越して2年以上たって、すっかり庭のない生活に慣れきってました。育てているのはベランダのハーブだけ。
そんな中、今のアパートから最寄りのホールフーズに行く途中にあるコミュニティガーデンがふと目に入り、何となく気になっていました。何度も見るうちに、そういえば10年ほど前、知り合いがコンドに住んで庭がないので、コミュニティガーデンを借りて野菜を育てている、という話をしていたな、とふと思い出しました。
そうだ、その手があった!と思い、さっそくメールで問い合わせてみました。
私のその時の予想は、おそらく誰も返事してこなくて、無駄に終わるのだろう、という極めて期待の低いものでした。アメリカにきて、公共機関のカスタマーサービスの粗悪さに慣れてしまっていたためです。でも短いEmailだけなら大した労力ではないから、だめもとで。
そうしたら期待に反し、当日中に担当者から、2つのコミュニティガーデンに空きがある、という連絡が届きました!これには驚きましたが、空きのあるコミュニティガーデンは、最寄りのものではなく、少し運転しないといけない(10-20分くらい)場所でした。地図で確認して、二つのうちの一つが、うちからオフィスまでの間にある場所だったので、最悪ワークフロムホームがなくなって、通勤しなければならなくなっても、通勤途中によることができそうな場所を選びました。
そうすると、その場所のガーデンマネージャーからすぐに電話があり、空きの畑(Plotと呼ばれる)が3つあるから、そこを見せてもらえることになりました。場所はこちらになります。
https://www.sanjoseca.gov/Home/Components/FacilityDirectory/FacilityDirectory/2052/2050
あまりの展開の速さに驚きつつも、彼が対応可能だった数日後の日曜日に空き畑を見せてもらうことになりました。
その時点では何も保証はないので、見に行くまでの間にほかの人に契約されてしまうこともあり得ます。ですので、連絡から見に行くまでの間はあまり開けないほうがいいです。
コミュニティガーデンの下見
さて下見当日、ゲート前で待ち合わせとなります。

施錠がキチンとされており、鍵は複製不可能です。
中を案内されて、最初に目に付いたのはアプリコットの木。

実をつけたら、早い者勝ちでもらってよいそうです!ボーナス(笑)。そのほか、共有の場所の花も摘んでいいとのこと。
ベンチ、簡易トイレ、流し場、BBQコンロがあります。

何度も念を押されましたが、12時から14時までは水が止まるから、手を洗ったり水やりできないとのことでした。

ほかの皆さんのPlotをみるのはとても刺激になります!いろんな野菜を植えてて楽しそう!ガーデナー同士で、情報交換や、種、収穫物の交換も頻繁なようです。

道具類は、10ドル現金で払えば契約期間中ずっと使わせてもらえます。壊れたら、マネージャーに言えば直してくれるそう。でもこの倉庫のカギはゲートのカギと一緒なので、払わなくっても使えるんじゃないの、とは思うものの、まあ、こういうのはアメリカでいうチップのようなもので、払うのが礼儀だと思います。
私のようにアパート暮らしでベランダくらいしかガーデングッズを置く場所がないものにとっては、一通り道具が借りれることはとても便利です!しかもアメリカの割にきれい。
一通り共有エリアを拝見して、悪くないなと思った後で、候補のPlotを見せてもらいます。
Plotの決定
候補のうち、マネージャー一押しのプロットが今回契約した200sqのもの。

隣は、マネージャーの借りているPlotでもあり、日当たりがよいです。
ホースも余っていたものを使っていいよ、といっておいてくれていました。
3つのうち残り二つは、道路に近くうるさい、日陰になる時間が長い、竹に近いので畑が侵食されるから大変だ、と言われ、実際見た目もあまりピンとこなかったので、このPlotにすることに決めました。
ただし、このPlotの周りは、なぜか近所の猫がトイレに使うことが多いため、フェンスをすることを勧められました。
幸い男友達がハンディーなので手伝ってくれることになり、その課題はクリアとなりましたが、このマネージャー自身もハンディーマンをしているそうで、フェンス入れるのやってあげるよ!と言ってくれました。
水ですが、スプリンクラーのインストールは禁止されています。

各Plotに割り当てられた水の元栓がありますので、そこにホースを直接つけて水やりを毎日するもよし、タイマーをつけて、水が漏れ出る特殊なホースやドリッパーで水やりをするもよし、とのことでした。また元栓にはWater keyがついているので、タイマーでない場合は、使うたびに開栓して使うことを勧められます(水漏れを防ぐため)。
12時から14時までは水が止まるのでそれだけ注意するように再度念を押されました。
契約
Plotを決めたら、ピクニックエリアで契約書にサインします。
コミュニティガーデンルールは4-5ページある長いものなので、その場では読まず、紙を渡されただけです。
契約書には、住所、電話番号、メールアドレス、ガーデンヘルパー(家族や友人)情報、支払い方法(契約時および年末前の更新時)の記載が必要です。免許証も見せたはずですが、記憶があいまい。

この時点で今年の残り契約期間は10か月程度だったので、なんと事務手数料込みでたったの89ドル程度!水道代混みで。
注)水道代は水不足でどんどん値上がりしています。2022年の契約更新の際には値段が見直されるので、これより高くなっていると思います。
支払いはその場でチェックを渡すか、この契約書とチェックを後で郵送するか、クレジットカード番号を書いて郵送するか選べます。
これ以外に、倉庫の道具を使うための10ドル、水やり用の元栓を開ける鍵のための8ドル、合計18ドルを現金で渡す必要がありました。
この時点でゲートのカギ(倉庫のカギ兼用)とWater keyを受け取ります。Water keyは返すと返金してくれるとのことですが、ゲートのカギは返金しないとのことでした。
自宅に帰ってから、クレジットカード番号を書いた契約書を市役所に郵送して契約完了!
事務処理完了を待たずして、平行してすぐに畑の準備に取り掛かって大丈夫です。
翌週、友人をひきつれて、畑の土を耕しがてら下見にいくことにしました。
コミュニティガーデンルール(一部抜粋)

以下、一部のみ抜粋となりますが、気になったところだけ記載しておきますのでご参考まで。
- 契約できるのは、18歳以上のサンノゼ市住人。
- オーガニック商品を使うこと。
- コンポストは市が提供する(3月末ごろに支給されました)
- Plotは一年を通して何か植えてメンテナンスされていなければならない。少なくとも60%の時間。
- 夏用の野菜を植えるのは5月末まで、10月31日までには抜き終わる。
- Plotのうち半分は食べれるものを植えること。
- 60%以上同じものをPlot内に植えてはいけない。2種類以上植えること。
- 竹、ミント、サツマイモ類は地下茎で繁殖していくので、ポットにいれておくならばよい。
- タロイモ、米、甘蔗は水をたくさん必要とするので植えてはいけない。
- 6月30日までに、年間必須コミュニティサービスのうち50%に参加しておかねばならない。(これについては説明を実際うけてないので何をするのか今の段階で不明)
- ごみは自分で持ち帰る。
- 採れた野菜は販売してはならない。自宅で消費するか、寄付するか、友人にあげるのみ。
- サービス犬以外はペット連れ込み禁止。
- 干ばつの時は、緊急措置で、水やりは週3日以内となる。
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