アメリカで、プラントベースのシェフクラスを受講していて非常に誇らしくうれしいのは、日本語の食材名がそのままで登場してくることです。
Miso 味噌
Mirin みりん
Shoyu しょうゆ
Tamari たまり (小麦粉が入ってないグルテンフリーを意識して意図的にShoyuと別扱いしている位置づけ。日本のたまりしょうゆよりも濃い口しょうゆに近い質感でさらっとしている。)
Tofu 豆腐
Shimeji しめじ
Udon うどん
Soba そば
Shiso 紫蘇
Shishito しし唐
ちなみに、どれもが誰にでも通じるわけではなく、食に興味やこだわりがあり、その中でも日本食のことを知っている人のみに通じる単語も混ざってますのでご注意ください。相手が?の顔をした場合、英語に言い直すと(例えばSobaなら、Buckwheat Noodleとか)通じるはず。
今回はそのクラスで、うどんを粉から練って、焼うどんにするという課題がでました。
材料もレシピももちろんアメリカン!とてもユニークだったのでご紹介したいと思います。
中力粉ではなく、強力粉とタピオカ粉なんです!いつもアメリカのレシピといえば、All purpose (中力粉)なのに。
ちなみに私、実家が岡山で香川に近く、子供のころ何度かうどん作りしたことがありますが、30年以上前!? まさかアメリカに来て作るとは思いもしませんでした。
材料 (4-6人程度)
うどん生地 (時間ない方は、冷凍うどん4パックをチンして解凍でも十分です!)
- 強力粉 2 3/4カップ (Bread flour)
- タピオカスターチ 1/3カップ
- ぬるま湯 3/4カップ~ (生地の硬さによって調整。私は1カップ以上必要でした)
- 海塩 小さじ 1 1/2
たれ - たまり 大匙3 (普通のしょうゆでOK。生地にグルテンたっぷりなのでここでグルテンフリーにする意味なし(笑))
- ヴィーガンウスターソース 大匙2 (オーガニックのウスターソースは、原材料見るとたいていヴィーガン仕様です。こだわらないなら普通のウスターソースでも、日本ならお好み焼きソースでもOK!)
- ゴマ油 小さじ 2
- みりん 大匙3
- 豆板醤 大匙1 1/2
- はちみつかメープルシロップ 大匙2
具 - 玉ねぎ 1/4個 薄切り
- しめじ 1パック
- 赤ピーマン 1/4個 薄切り
- 黄ピーマン 1/4個 薄切り
- カラフルニンジン お好みの色 1本 細切り
- 青ネギの緑の部分だけ 数本分 細切り
- ショウガ 1かけ 細切り
- 塩コショウ少々
作り方 (手打ちうどん準備 4時間~ + 調理15分)
- まずうどんを仕込みます。ぬるま湯と塩をよく溶かして、粉は合わせてふるっておきます。
- 粉にぬるま湯を少しずつ足しながら両手で混ぜ合わせ、まとまるまで少しずつ湯を足していきます。
- まとまったら、Ziplockに入れて、さらに別のナイロン袋に入れます。
- 踏んで伸ばしては、生地を四つ折りにして、また踏んで、、、を繰り返すこと15分ほど。
- 日本のレシピだと30分から1時間のものが多いのですが、このレシピは3-4時間寝かせる、だったので、翌日の朝まで冷蔵庫で寝かせました。乾かないように、少しだけ油を周りに塗って、ボールに入れ、ふたをしました。この時点でつやつや。
- 翌朝、冷蔵庫から取り出して室温に戻し、たっぷりとタピオカ粉かコーンスターチをまぶして伸ばします。グルテンがすっかりリラックスしています。
- 伸ばすこと数分。休ませる時間が短いと、グルテンがリラックスしていないので10分ほどかかるとか。
- しっかりとコーンスターチをまぶしながら折りたたんで、さらに休ませること30分
- 厚みや幅はお好みで。これを切ったら、塩水でゆでます。
- ゆでている間に、中華鍋か大き目のフライパンに、ピーナッツオイルかアボカドオイルなど高温に耐えられるオイルを熱し、玉ねぎをさっと炒めます。
- そのほかの野菜すべてを加え、油をさっと通したら、ソースを全部入れて混ぜ合わせます。
- ゆであがったうどんを投入し、味を絡めたら出来上がり!

健康へのベネフィット
このうどんには、強力粉をメインで使っています。なのでプロテインが多め=グルテンたっぷりです!
今回使った強力粉は、30gあたり4gのプロテインです。

グルテンフリーがだんだん店頭に増えており、グルテンはなんとなく悪いもの、というイメージがつきつつある昨今ですが、ヴィーガンやプラントベースの食生活を取り入れる場合、グルテンは貴重なたんぱく源の一つです。そして、うまみの成分であるグルタミンも多く含まれていますし、弾力のあるもちっとした歯触りの元でもありますので、グルテンを制限すると、プラントベースの食生活においての楽しみがかなり減ってしまいます。一方で、グルテンが体に合わない場合は避けるべきで、その場合、プラントベースとグルテンフリーを両立するには、他から工夫してたんぱく質やうまみを捻出する必要があります。この辺の加減が難しいところで、100%プラントベースにするのはなかなか難しい人が多いのではないかと思う今日この頃です。
私はプラントベースは意識していますが、グルテンについては体の様子を見ながら摂取するようにしています。今のところ特に悪い反応は感じていませんので制限はしていません。
感想
おそらく30年以上ぶりに打ったうどん!しかもアメリカのレシピで灌漑が深かったです。
しかも食べ応え満点で、うまみもたっぷりで大満足でした。
強力粉とタピオカ粉の組み合わせは悪くありませんでしたが、比較のために、別途All purpose flour(中力粉)で今度は試してみようと思います。生地もよく寝かせていたので、伸ばすのも苦労しませんでした。
友人にもとても喜んで食べてもらえてうれしかったです。
こういうのはきっとお子さんがいらっしゃるとさらに楽しいのだと思います!打ち方を探していたらお子さんと楽しんでらっしゃる様子がたくさん出てきました。ぜひご家族でお楽しみいただければ、と思います!
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